空亡・天冲殺について

 

四柱推命で云う空亡は算命学では天冲殺とも呼ばれ、物事が不調和に成りがちで何事も万事控え目に充電期間としておとなしく過ごしましょうと云われる衰運期間として広く認識されています。

正確には算命学の天冲殺は空亡期間にプラス1年しますが四柱推命の空亡の概念から派生したものとの前提でここでは仮に二地支期間とします。

この「凶だと云われる期間」は12年のうち二年間、一年のうち二カ月、12日のうち二日間、一日のうち4時間(二刻)誰にでも巡ってきます。
という事は年月日時間まで全て重なる血も凍る恐怖の運気は12才以上の方なら誰でも無自覚に何度も通過しているのです。

受験も就職も結婚も全て中止して期間明けに行動しましょうと喧伝している占い師も多いですが空亡期間にスポーツ・芸能・起業でブレイクした方の例は幾らでもあります。
空亡年でなくても毎年二カ月はあてはまっていますし毎日四時間はあてはまっていますので辰巳空亡の人は朝の出勤も通学も出来ません。

何故こんなに恐怖の凶期間として認識されてしまったかというと昭和時代の天冲殺ブームが原因と私はみています。

このブームを作った占い本の作者はその数年後自身の天冲殺予言が外れた事をきっかけに「私が間違っていた」と占術家の引退宣言をしその後は「そもそも占いが根拠の無いインチキ」と世の中を啓蒙して回る占い否定論者に大転身されました。

私の場合「空亡」はあくまで「作用」のひとつと位置付けています。

理論的には空亡支を対冲したり合局する地支が廻ってきた時は「空亡が解ける」とします。
この現象を「解空」と云います。